人生一度きり

発達障害の子を持つ母としての経験談。自分の鬱、適応障害の体験談をと思い始めましたが、最近ではその他日常で思ったことなどがメインです。1ミリでも前向きに生きてます。

喰わず嫌いはもったいないよ

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 ねもこたん(nemokotan)です。

 

先日のこと。

 

お店の中であったのは確かなんけど、それが本屋の中だったのか本屋の近くだったのかは思い出せない。

 

60代以降と思われるご婦人方が3人ぐらい、ちょっと興奮気味におしゃべりをしながら私の側を通り過ぎて行った。

 

「そうそう!だから私もね、ちゃんとした本しか読まないのよ〜。流行りのベストセラーなんてのは絶対買わないの。」

 

私の耳にこんな言葉が飛び込んできた。

 

私は心の中で叫んだ。

『それは違うよ〜、先輩(ご婦人)。私もおんなじ考えだったけどベストセラーはベストセラーになるだけのことがあるのよ〜。すごく面白いのだってあるんだから。』

 

思わず話に入りたくなってしまったほど。

さすがにそれはグッと抑えた。

 

私も以前は、ベストセラーになるような本はただの『流行りのもの』と言うだけで、なんかだ信用のおけないものと思い込んでいた。

 

なんの根拠もないけど、本屋が流行らせてその流行りが流行りを生んでいるような本と勝手に思い込んでいたのだ。

 

なんとなく、薄っぺらい内容の本。

そんな風な色眼鏡でみていた。

 

だから気にも止めない完全スルー。

特に文庫本は。

 

どういうわけか、単行本は少しは気になっていたかな。

完全スルーまではいかないまでも、ほぼスルー。

 

しかし、あることがきっかけとなって私のそんな思い込みはくつがえされたのである。

 

もう5年以上前になるが、私は派遣で2ヶ月契約の事務の仕事に就いた。

 

ほとんど男性ばかりのあったかい職場だった。

 

男性は現場と事務の両方の仕事をしていたが、現場は持ち回りで出ていて事務の割合の方が多いように見えた。

 

あのあったかさは現場に出るからチームワークが生まれるのか、それとも北国出身の人が多いからなのか、その両方なのか、とにかく人情身が溢れていた。

 

これまでいくつかの職場を経験したが、そう言う人間らしさを感じる職場は初めてで、とても心地よかった。

 

とは言っても、仕事中にそれほど会話が多かったわけではなく、ほんのちょっとした会話のやりとりの中からあたたかさを感じたのである。

 

本来なら、こんな風に互いを思いやって仕事すべきだよなぁと感じた次第。

 

だからと言って、私はそれまで職場に恵まれて来なかったとは思ったことがない。

むしろ人間関係には恵まれてきた方だと思っていた。

 

しかし、男性がこんな風に思いやりに溢れていたかと振り返るとそん風には思えなかった。

 

たったの2ヶ月契約の私のこともあたたかく迎え接してくれた。

 

前置きが長くなってしまったけど、そういう環境の職場で私と席の並びが同じ島の課長がある時、お昼休みが終わる頃、

「これ面白いから読む?映画になったやつだけど、面白いよ。ベストセラーが好きで読むんだよ。」 と気軽に話しかけてくれて、ほいっと本を差し出してくれた。

 

「そうなんですか!読んでみたいです。」と思わず返事をした私。

 

課長は50代半ばぐらいだろうか。

ベストセラーになるぐらいのものはやっぱり面白いのだと言う。

その課長が言うと妙に説得力がある。

 

それに、ベストセラーの本と言うと、なんとなく若い人向けのようなイメージがあったのだが、50代の男性が面白いと感じるのだから読んでみる価値はありそう。

 

お借りすることになった。 

 

 その日、家に帰ると早速読み始めた。

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5年以上も前の話で残念ながら本のタイトルを忘れてしまったのだが、研修医の話だったと思う。

 

面白くてあっという間に読み終えてしまった。

2、3日後、「面白かったです。やっぱりベストセラーになるだけありますね。」というようなことを言いながらお返しすると、「でしょう!まだあるよ。」と言いながら引き出しから何冊か取り出し勧めてくれたのだ。

 

思わずまた借りてしまった。

本は面白そうだけど正直焦った。

私は契約期間まで後1ヶ月あるかないか。読破できるのか。

 

とりあえず読んでみた。

 

何度も言うようだが5年以上前のことでタイトルは忘れてしまったが、とにかく面白くてあっという間に読み上げてしまった。

 

契約期間までに余裕でお返しすることができた。

 そして、ベストセラーになるような本って面白いんだと、この時知ったのである。

 

要はそれまで喰わず嫌いをしていたのである。

あのご婦人のように、私もベストセラーに妙な偏見を持っていたのだ。

 

本も喰わず嫌いをしていたらもったいないのである。

 

 

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